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電源事典

2-2-2PC(パソコン)電源

 ■ 各種電源規格の違い
ATX電源の規格が制定されてから10年以上経ちますが多くの変更が行われました。その中には変更されたコネクタ、オプションになった出力等様々ありますが、電気的仕様で大きく変更された内容としては-5V出力がオプション扱いとなり省略可能になりました。
その影響もあり、従来のマザーボードでは新しい電源が使用出来ない問題が発生する場合があります。
また近年のATX電源の傾向として、CPUやグラフィックボード等の高速化が進んだ影響もあり、消費電力が増えたため、安定した電力供給を行うために+12V出力を多系統で出力する製品が増えて来ています。

下記にATX電源の遍歴をまとめました。

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大きく異なる点は、Auxパワーコネクタが追加されていることや、ATX12V仕様の、+12Vパワーコネクタがオプションとして提案されていることです。(写真2.6)

パワーコネクタ
写真2.6  左が6PinのAUXのパワーコネクタ
          右が4Pinの+12Vパワーコネクタ

Aux パワーコネクタは6Pinのコネクタで+3.3Vと+5Vが出力されています。+3.3V出力が18A以上必要な場合での利用が推奨されています。+12Vパワーコネクタは4Pinのコネクタで+12Vが2つ出力されています。CPUやVGAの高性能化により大電流が流れるようになった為、20Pinコネクタから供給するのでは距離的に難しく(電圧降下が起こるため)なり、+12Vパワーコネクタが追加されました。CPUやVGAの近傍に取り付けることにより、銅パターンなどによる電圧降下を抑えようというわけです。

Auxパワーコネクタと+12VパワーコネクタのPinアサインを表2.3に示します。

Auxパワーコネクタと+12VパワーコネクタのPinアサイン
表2.3  Auxパワーコネクタと+12VパワーコネクタのPinアサイン
 ■ 出力の線の色は何を意味しているか?
出力側の線の色は赤・白・黄色等々と非常にカラフルです。パソコン用の電源には5Vを始め、いくつかの種類の電圧が出力されています。ATX2.01の仕様では、電源入出力の各線の色は表2.4のとおり定められています。
各出力の配色
表2.4  各出力の配色
ここで定められている線の色はATXの仕様上の色であって、実際に電源を仕様する上では各社・各製品によって配色が変わる可能性がありますので、個々の製品の仕様(仕様書や銘板シールなど)を確認する必要があります

 ■ PC電源の規格のよりどころ
PC電源は他社製のものでも互換性があり、交換が可能です。もちろん、PC電源に接続されるマザーボードも、そのほかの周辺機器も問題なく接続できます。これはPC電源が規格化されているためであり、電源メーカはこの規格に基づいて開発を行っています。この規格は誰もが以下のURLから参照できます
https://www.intel.com/content/www/us/en/resellers/psu-selector.html

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