PV Oasis (PVオアシス) とは 特長 PV Oasis for ソーラーカーポート PV Oasis for ゼロ・エネルギールーム PV Oasisの事例紹介
 
世田谷直流ハウス DC Power Vil.株式会社 様
■世田谷直流ハウスは太陽光発電、蓄電池を活用し、安全で安価な直流給電システムを実現しています。
■世田谷直流ハウスの概要
世田谷直流ハウスは、太陽光発電とそれを安定化するPVマキシマイザー、蓄電池、整流器、自立インバータで構成されています。そこに直流負荷としてLED照明、サーバー、EV充電器が接続されています。
このシステムは、整流器により系統から絶縁されている非連系のシステムとなっており、出力制御の影響を受けることなく、太陽光発電の運用が可能で、建設時に連系協議も不 要です。
■世田谷直流ハウスの特長
1.直流無制御
直流の電圧が高い電圧から低い電圧に流れるという特性を生かした無制御のシステムとなっています。
そのため、比較的シンプルな設備構成となり、導入コストの抑制や、故障リスクが抑制されることによる信頼性の向上を実現しています。
このシステムでは、太陽光発電をDC380Vに設定して最優先で使用します。次に太陽光発電の出力が低下した際に使用する蓄電池はDC380~320Vに設定しています。
次に蓄電池の残量が低下した際に使用する整流器(商用AC)をDC320Vに設定しています。最後に停電時に使用する蓄電池をDC320~310Vに設定しています。
このように機器の優先度に合わせて電圧を設定することで、制御装置なしにシステムを運用することが可能です。
2.高効率
現在は「交流」が普及しているため、「直流」→「交流」または「交流」→「直流」に何段階も変換されて使用されておりそのたびに変換ロスが発生しています。
世田谷直流ハウスでは「直流」を「直流」のまま使用するため、変換機器や制御システムを必要としない、経済的でシンプルな構成で、直流給電システムを実現しています。
また、PVマキシマイザーから鉛蓄電池にダイレクトに充電を行っているため、充電器による損失がありません。
3.安全で低価格
交流と比較した場合の直流の課題は、安全性の確保が難しい点にあります。
直流はこのアーク対策のために、専用の高額な遮断器などが必要になり、コスト面での課題がありました。
これに対して、世田谷直流ハウスではアークの発生そのものを抑えることのできる「アーク抑止回路」を負荷側に入れることで、 アークの発生しない安全な直流給電を実現しており、交流用の片切りスイッチや配線をそのまま使用した直流給電を実現しています。
また、負荷側でアークを抑止しているため、配線が断線した場合でもアークが発生せず、安全性を担保できます。
さらに、スイッチング素子を用いた電流制御を行う中性点アース内蔵の直流地絡検出器を採用することで感電に関しても対策を行っています。
中性点アースにより、対地電圧を+190V、-190Vとすることで、内線規程の定める電圧範囲となります