再エネ自家消費実証工場 ニプロン 三重スマート夢工場
■PV OasisでCO₂排出量90%削減も可能に
この工場では太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、日中に発電した電気は工場内とEV充電で自家消費し、そこで使い切れなかった余剰電力を蓄電池に充電し、夜間など発電ができない時間に放電することで、再エネ電力比率を高めています。 2024年9月25日にシステムを一部更新し、再エネ自給率を更に向上させました。今後も再エネ自給率のさらなる向上のため、活動を継続中です。
■システム稼働状況
この工場では、蓄電池の残量に合わせて『自立出力』と『買電電力』を無瞬断で切り替えています。
■再エネ自給率グラフ -晴れ-
前日からの蓄電池残量が十分にあり、且つ太陽光発電が十分に発電しているため、1日を通じて高い再エネ自給率を維持
■再エネ自給率グラフ -曇り-
悪天候が続き、前日からの蓄電池残量が不足しており、且つ太陽光発電も十分に発電できない場合でも、蓄電池残量(SOC)によるコントロールで可能な限り再エネを活用
カーボンニュートラルの実現に向けて、企業の大小によらず、今まで以上に環境課題への取り組みが求められています。環境課題への取り組み姿勢が企業評価に大きな影響を与えるようになり、再エネを導入し、 「使用する電力を再エネで賄う」企業が増加しています。なかでも、太陽光発電を導入し火力発電依存からの脱却を目指す「太陽光発電自家消費」は、今後さらに重要視されていくでしょう。
導入することで、使用する多くの電力を再エネ電力で賄え、買電量が減り、導入前よりも電気料金を削減できます。また、何らかの要因で電気料金の値上がりが発生しても、使用する電力の2/3を再エネ電力で賄っていれば1/3に抑えることができます。
停電などの非常時には太陽光発電と蓄電池から電気を供給し、長時間停電から生産活動を護ります。
一般的に普及している系統連系を行う自家消費システムに加えて、非連系での自家消費システムの構築が可能です。
一般的な蓄電システムは蓄電池の充放電を行うために直流(DC)→交流(AC)、AC→DCと電力変換が必要になり、変換に伴う損失が発生しています。PV Oasisは太陽光発電と蓄電池を独自の電力システムによってDCのまま接続しているため、一般的なシステムに比べ、電力変換に伴う損失を削減できます。また、直流対応機器を接続することも可能なため、電力変換に伴う損失を大幅に減らしたシステムの構築が可能です。
■標準搭載システム PVガードミャン の特長
PV Oasis標準搭載のPVガードミャンは監視やクラウド診断、遠隔制御などに対応した遠隔監視・制御システムです。
PV Oasisのメンテナンスの負担を抑えるだけでなく、BCP対策としての運用も可能です。
※ 日射計や気温計などはオプション販売となります。詳細はPV Oasisカタログをご参照下さい。
PVマキシマイザーが測定した(※)ストリング単位の発電情報、および、各ストリングの健康状態を映す特性曲線(I-V曲線)などのビッグデータをクラウドサーバで管理・診断し、遠隔で異常を見つけ通知します。
※負荷状況等により太陽電池から最大電力を取り出せないときは測定できません。
EV充電システムの状況を遠隔で確認できます。再エネ電力の自給率やEV充電器の稼働状況、充電進捗をはじめ、蓄電池の残量や充電容量、放電容量まで一目で把握可能です。また、充電終了予定時刻や充電優先順位も遠隔で監視できるため、離れた場所からでも充電終了時間の目安が分かります。
PVガードミャンにより蓄電池の状況を監視しており、日々のメンテナンスを最小限に抑えることが可能です。定期点検が必要な自家発電機と比べると、大幅な省力化が可能で自家発電機の設置が難しい小規模事業所にも最適です。災害の発生が予想される場合には蓄電池の一部を非常用として残すことにより、BCP対策として運用するといった遠隔制御も可能です。
リアルタイムで電気の流れを表示するサイネージ機能を搭載しています。再エネ電力自給率、太陽光発電量、蓄電池残量、EV充電状況、CO₂削減量などを一目で確認可能です。1ヶ月や1年分のデータも表示できます。エントランスに設置すれば、貴社の環境に対する取り組みや停電対策を効果的にPRできます。
■PV Oasis 技術的特長
直流電力融通は融通先5拠点×融通元5拠点の蓄電システムの電力融通運転が可能で、拠点の追加など柔軟な対応が可能です。
Neo eXpanderのバランシング制御により、各蓄電池出力の合計最大出力が最大限維持できるよう最適化し安定動作を実現しています。
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