弊社がサーバーの開発・製造を始めた経緯の一つとして、ホスティングサービスの事業戦略として自前のデータセンター及び自前のサーバーを開発し低価格化により顧客の要望に応えようというのが始まりです。
現在、プロダクト商材とソリューション商材に大別し、プロダクト商材としましては、自社製品のオリジナルアプライアンス、産業用のファンレスPCなどサーバー以外の製品なども販売しています。その中でODM製品の開発や販売も行っています。
また、弊社では小型のサーバーをメインで扱っており、BOX型ファイルサーバーの開発・製造・販売などにも携わっています。ソリューション商材としましては、セキュリティーをメインとしたクラウドサービスと提案から導入、運用までトータルで代行する「Bie(ビー)」サービスを展開しています。

当初、ホスティングサービスは海外メーカー製電源を使用していましたが、1年程で突然電源がダウンしたり、電源が不安定でハードディスクが正常に動かなくなったりして、電源の不具合が原因でサーバーが正常に稼働していなかったことが多々ありました。
無論、海外メーカーには原因究明及び対策の要望をお願いしましたが対応が悪く、お客様に対しても、それ以上の細かい報告ができずご迷惑をおかけしておりました。
その中で、日本製電源を出展されているニプロン社のブースで相談させていただいたところ、特に長寿命という点にメリットを感じ採用させていただきました。

電源に関してはある程度の年数が経てば劣化すると思いますが、弊社ではニプロン電源を使用しているホスティングのサーバーの中には8年以上は現役で稼働している製品もあります。
また、電源故障でサーバーが落ちたという事例の中で、故障したサーバーは返却され検証しますが、ニプロン電源による故障は発生しておらず、本当に長寿命設計だというのを実感しています。

製品が安定しておりお客様からの信頼度も高く、お客様にも納得いただいております。
弊社としては、信頼度の維持向上のため実績のあるニプロン電源を使用し、サーバー製品としても信頼性がありますというのを謳って販売ができます。そこが一番の決め手です。

基本的にはサーバーは一度動くと止められないので故障率の高い電源は使用できません。
ニプロン電源は故障率も極めて低く、仮に故障があったとしても、調査依頼をお願いできますし問題点の調査をしていただけるので、お客様にも報告がしやすくサポート面で助かっています。

また、弊社のサーバーはサイズを小さくしつつ、エアーフローを効率化したいという思いがあります。
ニプロンさんには、ケーブルのカスタム対応について弊社の要望通りに対応していただき、エアーフローの面で的確な配線になりました。製品に使用しているケーブルを一本化できたため、様々なパーツを組み合わせる必要が無くなり、製造工程においても非常に助かっています。

お客様の安心が第一と考え、「日本製のニプロン電源を使用しています」と記載させていただいております。
また、業界内では「高品質な電源＝ニプロン電源」という認識もあり、ニプロン電源を使用しているのであれば安心できますね、とのお話もいただいております。

昨今のクラウド化の流れで自社サーバーをデータセンターに設置するよりもクラウドを使用するお客様が主流になっておりますが、BCP(事業継続計画）としてデータセンターとクラウドの両方でデータを管理したいというご要望のほか、顧客のデータセンターやオフィス内のサーバーラックに設置したいというお話もいただくので、ラッキングサーバー（ラックマウント型サーバー）はまだ需要があると考えております。
また、自社オリジナル製品の実績を生かしたODM製品事業としてケースの企画・設計を行い、他社には無い機器のご提供や、お客様専用のケースを作成し、弊社がメインで使用しているマザーボードを搭載して製造・販売もしています。
ラッキングやエアーフローに対するノウハウの蓄積をベースに、パーツを配置する上で最適なレイアウトのご提案もできますので、それらを含めた製品・サービスのご提供や、お客様と連携した製品作りを行っていきたいと考えています。

また、弊社では「iDoors」というクラウド型入退室管理システムを提供しております。
セキュリティー機器にカードをかざすと入退室ができるという製品ですが、お客様や社員の入退室のログを残せるほか、クラウドと連携して入退室や勤怠の情報などを管理することができます。
最近流行っているのがゴルフレッスン場など24時間営業している施設の入退室管理です。
施設が空いている時間に利用予約をすると事前にパスキーが予約者に送られ、それを施設で打ち込むとその人が施設に入室できるというシステムになります。
レンタルオフィスなどでも需要がありますので、「オフィスのセキュリティーを高めましょう」という販促PRをしながら、今後、入退室関連の事業にも力を入れていきたいと考えています。