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導入事例中京電設株式会社 様
導入事例
大規模太陽光発電のエキスパート企業「中京電設株式会社」の仮想通貨マイニング事業向けPC電源として弊社製品をご採用頂いております。
御社が行っている事業についてご説明ください。
親会社であるパワージェネレーション・ジャパン株式会社が太陽光発電事業や発電所の造成工事をしており、弊社が架台の設置やパネル張り、電気工事などの造成以外の全工事の取りまとめを行っています。
他にもセーブ・ザ・プラネット・プロジェクト(以下:SPP)というプロジェクトの一環で、「持続可能な発展のための事業」として、ベジタブルハンバーグの開発に注力するなど様々な事業を行っています。

弊社では太陽光パネルを支える架台の設計と製造を強みにしており、土地の強度や風速、気候などを勘案して自社で架台の設計をします。太陽光発電所に使用する架台の素材として現在よく使われているのは、アルミとスチールです。調達は中国の厦門というアルミで有名な都市から製品を日本に輸入し、それを直接現場に運び込み架台の設置や電気工事などを行います。
太陽光事業において、Engineering=設計 Procurement=調達 Construction=工事の3つを通じたEPC事業を、自社で全て引き受けられるということも弊社の強みになります。
弊社の電源製品をどこで知りましたか。また御社の事業にご採用頂くまでの背景・経緯をお聞かせ下さい。
太陽光発電を行うメリットのある土地でなくても太陽光事業を行っている中で、非常に多くの施主やお客様が影や太陽光パネルの発電量の個体差に悩まれていました。
その対策として、ニプロンさんの太陽光パネルの発電電力を最大化する「PV マキシマイザー」を導入してみてはどうか、という話が出たことが、太陽光事業者である我々とニプロンさんとを繋ぐ最初の入り口でした。
ニプロンさんの名前は以前から知っていたのですが、それまでは弊社とは縁が無く「コンピューターの世界でATX電源を作っている国内メーカー」という認識でした。

その後、再生可能エネルギーを使用して「温暖化」という環境問題の解決に世界が動いている中で、弊社でもその波に乗って事業をすることが面白いと考えていました。FIT(固定価格買い取り制度)が終盤に向かっており、再生可能エネルギーを役立てる新たな機会は何かと考えた結果、仮想通貨マイニング事業に目を付けました。
現在、50kW未満の低圧太陽光発電所の建設を申請すると、全量売電が出来ず一部を自家消費することが“義務付けられる“というふうに制度が変わっています。発電した電力を消費する負荷が周辺に何も無い、日射量が高い山奥の土地で太陽光発電を行いますので、発電した電力を何に使用するのが最適か考えた結果、ソリューション事業として仮想通貨マイニング事業を開始することにしました。

仮想通貨マイニング事業を始めるにあたって、我々は太陽光事業で全国の現場で計測を行ったり、社外で打ち合わせをしたりで会社にいないことが非常に多く、「パソコンがいかに壊れず管理面で自分たちの手間をとらせないか」を重要視していました。遠方で稼働させているマイニング機器が止まってしまった場合、メンテナンス対応を行うだけで多額の費用が掛かってしまいます。電源の故障や修理などの対応に時間を掛けたくないという思いから、最適な電源を探した結果、HPCSA-1500Pを使用することにしました。今は弊社の事業では全てニプロンさんの電源を使用しています。
ニプロン電源「HPCSA-1500P-E2S」
弊社の電源を使用する以前に電源で苦労されていたことは何かございますか。
「電源は容量の半分から多くても7割以内で運用しましょう」と言うのが、PCを自作する人の発想の中では一般論だと思います。例えば、「出力が1200Wの電源であれば半分の600Wか、多くても7割以内の800W位で運用しましょう」という常識があると思います。
一方で、どこまでの容量を基準にして電源を使用すれば良いのか明確には決められていませんし、1200W電源において1200W分を使用して安定稼働するべきなのですが実際はほとんど稼働しません。
ある海外メーカーさんの1200W電源を使用していた際に、1000W近辺での出力を何時間か続けていたら電源が落ちていたことがよくありました。

その時に弊社が考えた対策方法がデュアル電源化です。
どの容量であれば1200W電源のパートナーとして成り立つのか、550Wでいいのか650Wでいいのか何度も試してみましたが、実際に使ってみないとどの組み合わせが最適なのかがわからなかったため、電源の選定には非常に苦労しました。
また、上手く成り立つ組み合わせを見つけても、今度は電源の出力に個体差が出るようになり、結果としてそれが「電源は容量の半分で使いなさい」という一般論が真実なのだという考えに至りました。
そういった意味ではニプロンさんの電源を使用する以前は海外製の電源を使用して様々な苦労をしていました。
御社が電源を選定するにあたって何か重要視していることはございますか。
「期待寿命が10年あり、24時間連続で定格容量の運用が可能な産業用基準のATX電源である」という点を重要視しています。仮想通貨マイニングのように高出力で24時間何年もフル稼働するようなPCにとっては、今一般的に販売されているような電源では非常に心許ないです。
また、このような形で運用をしていると機器からかなりの熱を発しますので空調管理が大変になります。
特に夏は部屋の中の気温が42℃程になるので空調設備をフル稼働させていますが、それでもサウナのような状態になりますので、この環境下で24時間365日稼働させて高出力を続けてもらう電源は、非常に重要な部品になります。HPCSA-1500Pはまず用途が産業用PC向けになります。また、1200Wの定格容量での稼働が可能で、弊社のマイニングリグに使用して安定稼働していますし、電源が原因でリグが停止することは無くなりました。
実際に弊社の電源製品を使用した感想・満足度はいかがですか。
こういったケースの満足度は非常に表現が難しいです。マイニングを行っていると実際に機器が止まることが多いですが、止まらない状態が続いているということは満足度の高さに繋がると思います。
値段の話になるのですが、1200WクラスのATX電源の価格は安い製品で2万2000円〜2万8000円程だと思いますが、それをデュアル電源化して2台で運用することと比較して、HPCSA-1500Pは高価なのかと言われると決してそうではないと感じます。また、ニプロンさんの製品の良い点は、ハーネスを必要な分だけ自分で選定できるので非常に使いやすいです。そういった所まで考えると、実はユーザーフレンドリーであると言っても良いです。

また、マイニングリグが24時間365日安定的に動作している想定で、コストダウンという面に着目してお話させていただきます。電源が個体差などで不定期に止まって再稼働まで時間がかかるケースがありますが、この機会損失をコストとして見た際にその状態で数年間リグを稼働させた結果、果たしてトータルでコストダウンになっているかどうかは甚だ疑問です。コストダウン目的で機器のインストール費用を下げようという気持ちは非常にわかりますが、最終的にそれが全体的なコストダウンになっているかどうかは別問題だと考えています。
そういった意味では、コストダウン目的でニプロンさんの製品から離れる勇気は出ないです。「また不安定な状態に戻る」ということですからそれは決断として難しいですよね。
ニプロン電源を搭載したマイニング機器
御社が今後どのようなビジネスに取り組んでいきたいかお話をお聞かせください。
世界の持続可能な発展に向けて取り組むSPPというプロジェクトの一環で、ベジタブルハンバーグに力を入れていきたいと考えています。地球温暖化に二番目に影響を及ぼしているのが実は牛のゲップ(メタンガス)です。牛が排出するメタンガスを減らすために牛を減らし牛肉が無くなっていく世界を見据えて、現在はベジタブルハンバーグの開発にも力を入れています。

弊社の親会社のグループで焼肉屋を運営しているので、そこでベジタブルハンバーグを作って世の中に売り込むことを考えていますし、本当に美味しい物を作ることができれば消費者に広がっていくはずです。
この事業は「地球を救うための活動である」という背景を持った上で、キャッチーなパッケージデザインにしたり、味にもこだわったりした製品にして販売していこうと考えています。

SPPにおいて我々が取り組んでいる事業の根幹にあるのは、例えばベジタブルハンバーグ事業で言えば「メタンガスの削減」、マイニング事業で言えば「電力のCO₂削減」や「脱炭素」など、これらを一つにまとめて「持続可能な発展のための事業」だと言えます。
「太陽光関連事業者だから太陽光しかやらない」ではなく、「自分たちが取り組むことができる持続可能な発展とは何か」を追及していくことが、弊社事業の最大のテーマになりますし、弊社グループの特長にもなります。
現在、ベジタブルハンバーグの開発にも力を入れている
社名  中京電設株式会社
事業  大規模発電所に関するEPCと造成
創立  2020年5月8日
従業員数  28名(グループ企業含む)
HP  http://chukyo-densetsu.co.jp/
掲載 2022,04,01