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導入事例HPCシステムズ株式会社 様
導入事例
コンピュータサイエンスを基軸とした世界を代表する21世紀のビジョナリーカンパニー「HPCシステムズ株式会社」様に弊社製品を多数ご採用いただいております。
御社PC製品に弊社の電源製品をご採用頂いた背景をお聞かせ下さい。
もう10年以上前のお話になります。当時海外製の電源を採用されているお客様で、一次側に海外製コンデンサを使用していることが原因で電源トラブルが頻発していました。
電源を採用する際のルール決めをする中でコンデンサに関して、「一次側は国内じゃなければダメ、二次側は国内じゃなくても良い」というような話をしていく内に、その当時からニプロンさんの製品は使用していたので、「電源に関してはニプロンさんを採用していれば間違いは無いのでは」という結論に至りました。そこから現在まで電源を採用する際の第一候補として、「まずニプロンさんの製品を使う」という決まりになりました。
また、海外製の電源ですと、故障後の解析対応をほとんどしていただけません。国内のお客様は故障後の解析対応を求められるお客様が多く、そういったお客様にも対応できる電源を使いたいといった考えもあり、サポート対応も品質もしっかりしているニプロンさんの電源を採用しています。
今回お話を伺った、CTO事業部 ゼネラルマネージャー 技術部門長 笹森 幸一 様/CTO事業部 技術グループ マネージャー 清田 良二 様
他社のPC電源メーカーと製品の品質比較をしたということはございますか。
海外製電源で問題が起こった際に、基板の作り方、コンデンサのはんだの仕方などを見て、「これ、製品として大丈夫なの?」と思う製品もありました。そういった意味ではニプロンさんの製品は綺麗にできていると感じます。
例えば、ニプロンさんの製品は、電源内の冷却効率が良くなるように各パーツのレイアウトがきっちり設計されています。これが海外メーカーの製品になると、各パーツの配置が雑で、風が通らないのでは?どうやって冷えるの?というような設計の製品があり、評価をしてみるとやっぱり電源として採用はできないという判断になることがあります。
高品質・高信頼性を確保するレイアウト設計(HPCFX-350P-X2S)
不具合率の面ではいかがですか。
海外メーカーの採用を止めニプロンさんにしてからは、おそらく電源の故障で問題になったことはありません。実績があったので、弊社の顧客の製品で後継機種に切り替える時にも問答無用で、「電源に関しては引き続きニプロン製を継続使用してほしい」といった要求を頂くことが多いです。
お客様も電源の面で苦労されている方が多いと思います。電源トラブルはやはりシステム全体の停止に繋がってしまうので、電源トラブルで酷い目に合っている方も多く、そういった面でニプロン製の電源を搭載しているPCやワークステーションはしっかり安定稼働しているなというのは肌で感じます。そしてお客様に「やっぱりニプロン製の電源は良いね」と言っていただけることが多いです。
ディープラーニングやAI用途といった高機能PC製品の電源を選定する際に重要視しているポイントをお聞かせください。
電源投入時に電圧・電流が変動しても追従して電力を安定供給してくれるという点が一つのキーになります。ニプロンさんの電源は追従できているので問題はありませんが、ある海外製の電源ですと、インラッシュカレントが原因で電源が落ちてしまうことがあります。
後は温度環境です。ニプロンさんの電源の使用温度範囲は0〜60℃だったと思います。コンシューマー系の大容量電源では1300Wや1500Wなどがあると思うのですが、それらの電源の使用温度範囲の上限は、ほぼ50℃以下に設定されています。それで本当に50℃を超えたら電源は壊れるのか、という所は何とも言えませんが、弊社の製品に採用をするための温度テストをした際に、電源の吸気口付近が電源の保証温度を超えていると電源としての採用はできません。ニプロンさんの製品は60℃なのでありがたいです。GPUもCPUもフルで稼働させると熱が電源の吸気口にまで広がってしまうので、最大温度が60℃になっているのは大きいです。
ニプロン電源を搭載した製品を販売した後、エンドユーザー様からの評判・満足度はいかがですか。
ニプロンさんの電源はかなり市場に浸透してきていると感じます。「電源は国産じゃなければいけない」というお客様は多いですし、そういった気持ちがあるお客様は、お客様の方から「じゃあニプロン電源で」という指定が入ります。「国産電源=ニプロン」のイメージがかなり浸透していると思います。産業用PC用途ですと、「国産の電源ならニプロンさんしか無いでしょ」と言われますし、「ニプロンさんの電源を搭載しているPCベンダー」として弊社を認知して頂いているお客様から、弊社にもオーダーを頂けるといった関係になっています。
あとは先程もお話した通り、お客様で製品の新規設計や後継機種に切り替える際に、「とりあえず電源はニプロンのままで」というのはほぼ言われます。当然お客様の方でもそれで何も問題が起きていないということになるので、もし電源で何か問題を起こしていたらそういった言葉は言われないと思います。

また、弊社のHPでは、モデルごとに製品仕様の電源の欄に「ニプロン電源」と記載させていただいています。やはりそこの一行がお客様に対しては非常に効果的で、お客様が弊社のHPをチェックして、「搭載電源の欄にニプロン電源と書いてあるのでちょっと見積もりをください」と言われることがあります。そういったこともあって、弊社のマーケティング担当やWEBページ作成者は「ニプロン電源搭載」という言葉を製品ページに記載しています。
ニプロン電源を搭載と記載頂いている
御社の強みと事業に関する今後の展望について教えてください。
弊社は産業系のお客様で、テクノロジー的に言うとマシンビジョンを使われるお客様が多く、製造ラインで画像処理を行い、様々な不具合を発見するために使用されるPCを主力製品にしてきました。そのマシンビジョンが以前は事業全体の6〜7割を占めていたのですが、最近ではそれに加えてAIやディープラーニングなどで引き合いが増えてきています。AI・ディープラーニングを使ったエッジ系の処理や、製造ラインの現場で高性能なパソコンを使いたいというニーズが増えてきていて、今後はそこに対して製品展開を強化していこうといった戦略を考えています。

マシンビジョンは事業の成長に合わせて今後も製品展開を続けていきますが、それに加えてAI・ディープラーニング、エッジ系、スマートファクトリー向けなどに事業を展開していきます。湿度が高い環境や、食品関係で水を大量に使うような環境にも耐えられるPCは、今後ラインナップとして増やしていかなければならないと考えています。そういった分野は高温かつ粉じんが多いような、電源にとっては劣悪な現場環境になります。そのような環境へ製品の採用が今後増えてくると思いますので、ニプロンさんと一緒に協力して事業を行っていければありがたいです。

また、弊社にはAI・ディープラーニング学習用の製品を作っているHPC事業部もあり、HPC事業部とCTO事業部の2つを合わせることでシナジー効果が出ています。HPC事業部で学習用のサーバーを買って頂いたお客様から、「御社では推論用のPCも売っていますよね。そちらも紹介してください」と言っていただけるので非常にありがたいです。HPC事業部の方でAI・ディープラーニング学習用のサーバー・ワークステーションを使って学習をさせたら、それをCTO事業部のマシンの方に学習済みモデルを搭載して推論をする。そういった事業を一括して行うことで上流から下流までトータルでのサポートを弊社のみで実現できます。
お客様製品
製品型式:IPC-C470SCQ-TY
画像処理・マシンビジョン向けタイニー型PC
製品型式:IPC-R590TIC-T
画像処理・マシンビジョン向けタワー型 産業用PC
社名  HPCシステムズ株式会社
事業  HPC事業:科学技術計算向け高性能計算機の開発・製造・販売事業
CTO事業:産業機械向け組込型計算機の開発・製造・販売事業
創立  1998年6月4日
従業員数  103名(2021年6月30日時点)
HP  https://www.hpc.co.jp/
掲載 2021,11,01