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ACを入力しても出力が出ない場合の対処方法について教えて下さい。(電源が動作しない場合の切り分け方法) | |
パソコン電源において、ACを入力しても出力が出ない(二次側のDCが出力されない)場合、次の事が考えられます。 (1)全く出力が出ない ATX電源は、ACを入力しただけでは5Vスタンバイ出力以外は停止状態です。 この場合は、20Pin出力コネクタの14Pinまたは24Pin出力のコネクタ の16PinをCOMレベルに(20Pinコネクタの14Pinと15Pin、24Pinコネクタの16Pinと17Pinをショート)することにより全出力が出力されます。 (電源単体で出力を測定する場合、最小負荷電流を取らないと出力が不安定になる製品もありますので、各製品の最小負荷電流仕様を確認し、最小電流以上の電流を流すようにして下さい。) 通常、ATXのマザーボードに20Pin出力コネクタを接続した場合、上記の操作(14PinをCOMレベルにする)はマザーボード側で行われます。 この機能により、マザーボードのソフトスイッチ(パソコンの前面パネルにあるスイッチ)を押すことによって電源が入ります。 またシャットダウン処理が終了すると電源が停止するといった動作が可能になります。 (2) 出力電圧が不安定、電圧が低い 最小負荷電流を流す必要があります。例えば、PCSA-370P-X2Sを例に取りますと、5Vに最低1Aの負過電流が必要です。 これは、クロスレギュレーションという方式を採用しているために発生する現象です。 電源単体で電圧出力をチェックする場合は、規定の最小負荷電流を流すようにして下さい。 (3) その他 過電流保護が働いている場合があります。お客様の負荷側でショート、あるいはこれに近い状態になっていないか確認して下さい。 また、仕様上の負荷を超える場合も過電流保護が働き、出力が停止します。 また、ヒューズが溶断した場合も出力が出ませんので、この時は修理が必要となります。 |
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